2015年4月から変わるエコカー減税は、中古車購入のときにも関係してきます。

前回は新車購入のときのエコカー減税の影響を考察してみましたが、今回は中古車購入のときの影響を考察してみたいと思います。

エコカー減税の考え方についてはコチラの記事をご覧ください。
2015年4月から「エコカー減税」が変わる!基準厳しく減税対象から外れるクルマも!

我が家のオデッセイの燃費基準シール

中古車の場合も、エコカー減税の算定基準は新車購入時と同じ、「燃費基準(ガソリン 1リットル当たりの走行距離)」と「燃費基準の達成率」の2つです。
もちろん、「排ガス性能」が「平成17年排ガス規制75%低減」を達成していることが大前提です。

「燃費基準」が車両重量によってランク分けされて、従来の燃費基準は「2015年度基準」、2015年4月以降の燃費基準は「2020年度基準」となることも新車購入時と同じです。

中古車購入の場合、新車購入と異なるのは「自動車取得税」で、新車購入の場合、燃費基準の達成度合いによって減税率を定めていたものが、中古車購入の場合は減税額が額面で決められます。

具体的には・・・

■新車の自動車取得税
・燃費基準を達成したクルマ:60%の減税
・燃費基準をさらに+10%達成したクルマ:80%の減税
・燃費基準をさらに+20%達成したクルマ:免税

■中古車の自動車取得税
・燃費基準を達成したクルマ:取得価額から15万円控除
・燃費基準をさらに+10%達成したクルマ:取得価額から30万円控除
・燃費基準をさらに+20%達成したクルマ:取得価額から45万円控除

新車のときに設定されていた「免税」がなくなります。まあ、それでも45万円も控除してもらえるので家計的には助かります。

ただ、2015年4月からのエコカー減税の算定には「2020年度基準」のより厳しい燃費基準が適用されるので、中古車購入でもエコカー減税の対象から外れるクルマもかなりありそうです。

ちなみに、車検のときにかかる「自動車重量税」の考え方は新車と同じですが、やはりここでも「2020年度基準」のより厳しい燃費基準が適用となります。

○自動車重量税
・燃費基準を達成したクルマ:50%の減税
・燃費基準をさらに+10%達成したクルマ:75%の減税
・燃費基準をさらに+20%達成したクルマ:免税

中古車の自動車重量税も新車と同じように「2020年度基準」から外れた場合、「2015年度基準」が併用されて次の減税区分が適用されるようになります。

○自動車重量税
・燃費基準をさらに+5%達成したクルマ:25%の減税

前回の記事では、Honda SENSING(ホンダ センシング)を搭載した最新型のオデッセイ「ABSOLUTE・20th Anniversary」(FF・7人乗り)を例に整理してみましたが、中古車でもエコカー減税の対象から外れるクルマや、軽減額が少なくなったりするクルマが多く出てくると思います。

新生活を前に、中古車購入を検討中のユーザーさんは、早めに中古車販売店に確認されることをおススメします。

中古車販売のガリバー

 

参考サイト
国土交通省
・自動車関係税制について
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000028.html
・エコカー減税 (自動車重量税・自動車取得税) の概要(PDF)
http://www.mlit.go.jp/common/001034000.pdf
・平成 27 年度燃費基準値及び減税対象基準値(PDF)
http://www.mlit.go.jp/common/001026334.pdf
・乗用車の2020年度燃費基準に関する最終とりまとめ(平成23年10月)(PDF)
http://www.mlit.go.jp/common/000170128.pdf
・中古車特例の概要
http://www.mlit.go.jp/common/001034004.pdf