日本自動車販売協会連合会(自販連)では、新車販売台数のほかにも中古車登録台数の統計データを公開しています。
公開している中古車登録台数は、乗用車(普通)、乗用車(小型)、貨物車(普通)など、車種別、月別のデータです。
ここでは、自販連で公開している中古車登録台数から、中古乗用車の買いどきの月を考察してみます。
中古車(乗用車)月別登録台数
2013年度から2016年度までの月別中古車(乗用車)登録台数を見てみます。
※年度は 4月から翌年3月まで。
年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 |
---|---|---|---|---|
4月 | 285,467 | 255,231 | 225,066 | 267,913 |
5月 | 277,548 | 246,626 | 246,805 | 250,603 |
6月 | 257,623 | 249,148 | 271,640 | 274,413 |
7月 | 285,533 | 264,842 | 278,869 | 265,435 |
8月 | 243,157 | 223,859 | 226,830 | 245,830 |
9月 | 256,483 | 260,123 | 249,347 | 269,702 |
10月 | 291,693 | 275,939 | 283,697 | 262,569 |
11月 | 268,342 | 231,059 | 246,051 | 259,177 |
12月 | 274,560 | 257,409 | 259,063 | 264,312 |
1月 | 253,449 | 230,370 | 221,903 | 230,235 |
2月 | 291,925 | 277,238 | 284,806 | 284,534 |
3月 | 474,025 | 433,325 | 434,427 | 448,361 |
合計 | 3,459,805 | 3,205,169 | 3,271,351 | 3,316,170 |
これをグラフ化すると、次のようになります。
中古車月別登録台数【乗用車(普通+小型)】
登録台数が多くなる月としては、2月から3月にかけての2か月間、あと7月と10月が少し増加する傾向があるようです。
2月から3月は新生活シーズンによる需要が多くなる月で、7月は夏のボーナス、そして 10月は異動などが要因と思われます。
この傾向は、各年度共通しているようです。
参考までに、以下に普通乗用車(3ナンバー)と小型乗用車(5ナンバー、7ナンバー)の月別中古車(乗用車)登録台数のグラフを掲載します。
中古車月別登録台数【乗用車(普通)】
中古車月別登録台数【乗用車(小型)】
中古乗用車の登録台数が多くなる月は、車種に関係なく同じような傾向であることが分かります。
中古乗用車の登録台数が少ない月はねらい目かも
中古車登録台数が多くなる 2月から3月は新生活による需要が大きく伸びるシーズンで、中古車の流通量が多くなり中古車販売業界としても繁忙期にあたります。
中古車の価格相場は、「需要と供給」の関係が大きく起因します。
2月から3月は、需要・供給ともに大きく増加するので、値下げ率はそれほどではないと思いますが、供給量が多いけど需要が少ない、いわば在庫がダブつく月は、価格的にもねらい目になってきます。
もちろん、クルマの年式やボディカラー、装備など、気に入ったクルマが見つかるかは、そのときのタイミングです。
流通量が多いなか、需要が少なければ、価格も下がってくると思います。
そこが、中古車(乗用車)月別登録台数からみる買いどきの月といえるのではないでしょうか。
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