ITSサービス高度化機構の発表によると、ETC車載器セットアップ累計件数が、2014年11月30日(日)に6,400万件を突破したそうです。
新規でのセットアップ台数も同年11月14日(金)で4,800万件、同年の自動車保有台数(軽自動車を含む)が8,000万台なので、ETC車載器の搭載率は60%で、3台のうち2台にETC車載器が搭載されている計算になりますね。
高速道路でのETC利用率も2014年3月時点でほぼ90%と高数字。2000年4月のETCサービス開始以来、多くのクルマがETCサービスの恩恵を享受してきたといえそうです。特に、ETC特別割引のうち、2011年6月まで導入されていた休日特別割引の「5割引で上限1,000円」で、ETC車載器のセットアップ台数が一気に増えたと思います。
まあ、今では特別割引の恩恵は当時よりはかなり減っているように感じますが・・・。
そのETCサービスが新しくなるそうです。
これまでのETCサービスは「スムーズな料金収受」により料金所での渋滞を緩和させてきました。それと並行して展開してきた「ITSスポットサービス」といわれる「情報提供サービス」に従来のETC(料金収受)が統合されて『ETC2.0サービス』という名称で統一するとか。
では、『ETC2.0サービス』とはどんなサービスでしょう。そのサービスの概要についてまとめてみました。(やっと本題に入れた・・・)
『ETC2.0サービス』のサービス概要
情報提供サービス
従来の「ITSスポットサービス」と呼ばれていたサービスで「情報提供サービス」として、渋滞回避支援や安全運転支援、災害時の支援を行うサービスです。
ちなみに「ITSスポットサービス」とは、人と車と道路とを情報で結ぶITS技術を活用し、カーナビとETCを一体化させてオールインワン(ITSスポット対応カーナビ)として、道路に設置された「ITSスポット」とクルマ側の「ITSスポット対応カーナビ」との間で高速・大容量通信を行うことにより実現される様々なサービスのことです。
ITSスポットサービスのイメージ
出典:国土交通省ホームページ
(http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/spot_dsrc/index.html)
経路情報活用サービス
首都圏などの大都市部では環状道路が整備されていて、渋滞や事故などの状況により選択できる経路がたくさんあります。多少遠回りでも渋滞を避けてもらうことで、利用者としては物流の効率化など時間の短縮につながりますし、渋滞の緩和や、事故を未然に防いだり、道路の劣化を緩和することもでき、道路ネットワークの有効活用にもつながるサービスです。
<関連記事>
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民間サービス
ドライブスルーやガソリンスタンドでの自動料金決済など、より便利で快適な新たなサービスです。従来のETCでの高速道路などの道路通行料金の決済も含められています。
フェリーなどへの車両の出入管理や駐車場決済など、一部実施されているサービスもありますし、今後、ドライブスルーやガソリンスタンドでの自動料金決済なども展開される予定です。
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展開がいろいろと広がっていきそうな『ETC2.0サービス』ですが、現行の現行のETC車載器では情報提供サービスや経路情報活用サービスが受けられないとか。
ということは、サービスを享受したいユーザーは『ETC2.0サービス』に対応した車載器に入れ替えってことになりますね。
一般財団法人 道路交通情報通信システムセンターでは、「ETC2.0対応車載器普及促進キャンペーン」を転換しています。キャンペン期間中、ETC2.0対応車載器を新規に購入してセットアップしアンケート回答した方、先着10,000名に、QUOカード 5,000円分の謝礼があるそうです。(2015年1月10日~2015年3月31日まで)
協力店(東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪)での購入が対象となるようです。ETC2.0対応車載器の購入を検討中のユーザーさん、興味のあるユーザーさんは、道路交通情報通信システムセンターのサイトをご覧ください。
この『ETC2.0サービス』、ITSスポットが網羅されていることが前提のサービスです。上述の都道府県には、スポットがかなり網羅されているようですが、地方はまだマバラ・・・。地方などへの全国展開にはもう少し時間がかかるかもですね。地方はしばらくVICSが活躍しそうです。
<参考サイト>
国土交通省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/road/ITS/j-html/)
一般財団法人 道路交通情報通信システムセンターホームページ(http://www.vics.or.jp)
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